プラズマによる洗浄改質の原理
プラズマによる洗浄改質の原理
プラズマとは
プラズマとは、個体・液体・気体に次ぐ第4の物質の状態のことです。
気体の状態からエネルギーを加えると気体の分子が電離して原子になり、原子核の周りを回っていた電子が離れプラスのイオンとマイナスの電子に分離します。
このプラスのイオン原子の荷電粒子を含む気体をプラズマと呼びます。
プラズマによる洗浄改質の原理
電極に挟まれた空間を真空下の中で放電すると、その空間内の酸素分子O2は解離して原子となる。
その状態からさらに放電することで、酸素原子Oは電離して正イオンと電子が放出される。
放出された正イオンO⁺と電子e⁻がワーク表面の分子の化学結合を切断し、親水性の官能基(水酸基OH、カルボニル基CO、カルボキシル基COOH)などをワーク表面に形成します。
これらの官能基は親水性が高く、コート液との相性がよく、これにより密着性が飛躍的に向上、改善されます。